原則として、FX取引においてはナンピン取引は厳禁とされています。ナンピンを考える時点でそのトレードはすでに失敗しているわけで、失敗したトレードに再度お金をかけようというのですから成功する可能性は極めて低くなります。頭の中ではわかっているのですが、それ以上に損失を出したくないという気持ちが強いとついついナンピンを入れてしまうのです。株式投資のように数か月とかそれ以上の期間の投資ならまだ理解できますが、FX取引の場合にはほとんどのトレードが短期間でのものであり、売買のタイミングが非常に難しいのです。

従って、ナンピン売買法はFX取引には基本的に向いてないのです。ところが、相場とはそれほど単純なものではなく、大変レアケースとなりますがナンピン売買が有効なケースもあります。例えば、相場の転換点が近づいていると思われる時です。日柄やチャートの形状などから、相当に強いと思われるサポートラインやレジスタンスラインが近づいている時には、そのラインの手前でナンピンを入れると有効なケースがあります。

思惑通りに反発をした場合です。ただし、言うまでもありませんが、相場の先のことは相場にしかわかりませんので、この場合も損失限定のストップロスを入れておく必要があります。このケースだとラインの少し外側あたりというところでしょうか。また、予想通りに反発しても欲を持ってはいけません。

そもそも負けトレードなのですから、プラスマイナスゼロ前後のところではいったんは決済するべきです。

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